《レモングラス》
鎮静と覚醒の両面を持つレモングラスはインドを原産としたイネ科の多年草植物
主な原産地であるインドでは、古くから生活に根付いている植物で、発熱や感染症の治療や消毒などに使用されてきました。鎮静作用と神経刺激作用があり、心身のリラックスだけでなく活性化にも役立ちます
レモングラスの香りの主成分はシトラール(ゲラニアールとネラールの一緒になったモノ)で、この成分はレモンのような柑橘系の爽やかな香りが特徴です。ハーバルサもあるので、果実のようなスッキリさだけでなく、ハーブのような清涼感もあります。この香りは気持ちのリセットや、心にエネルギーを与え作れる作用
《レモングラスには2種類ある》
⚫西インド型レモングラス(ウエストインディアンレモングラス)
【西インド型レモングラス】はスリランカ、マレーシアを原産としています。シトラールの含有量がやや少なく、ミルセン、メチルへプテノンなどが香りの主な成分になっています。フレッシュな香りと土の香りが特徴です。日本ではハーブティーなどでこのレモングラスが使用されることが多いです。
⚫東インド型レモングラス(イーストインディアン・レモングラス)
【東インド型レモングラス】はカンボジアやインドが原産でゲラニオール、シトラール、ネロール、メチルへプテノンが主な香り成分となっています。甘みのある軽い香りが特徴で薬用や洗剤などでも使用されています。集中力を高めたり、虫よけなどにも使用されています。西インド型レモングラスに比べてシトラールの含有が多く香りを強く感じます。
シトラールは抗炎症、抗感染症、鎮静、鎮痛、免疫調整などを得意といています。ニキビや日焼け、傷などの炎症を鎮め、痛みや痒みなどを抑えてくれます。また、エステル類の酢酸ゲラニルという成分は刺激が少なく湿疹や乾癬などの皮膚症状にも作用してくれます。抗感染症などの作用もあるため、カンジダ菌や水虫などの治療にも作用してくれます。
呼吸器系の不調にシトラールという成分が作用してくれ、抗菌、抗ウイルス、抗感染症、殺菌、免疫強壮などさまざまな働きかけを行ってくれます。呼吸器系から侵入するウイルスや菌に対して抵抗し、体内への侵入を抑制し、喉や鼻の炎症を防いでくれる作用があります。また、免疫強壮作用もあるため、菌やウイルスへの抵抗を行い症状の悪化、重症化を和らげてくてます。
抗炎症や鎮静などの作用は筋肉痛や肩こり、腰痛などの筋肉疲労にも働きかけてくれます。痛みを和らげ、炎症を鎮めることで傷ついた筋肉の修復につなげます。また、緊張が和らぐので、血行が促進されコリの軽減、緩和に役立ちます。
バランス調整作用や収れん作用のあるレモングラスは体内の溜まったリンパの循環、ホルモンバランスにも作用してくれます。浮腫んだ足の疲労回復や筋膜を引き締めることで血行促進や溜まったリンパの循環を促します。血行が良くなると体が中から温まり。末端の冷えの解消にも繋がります。ホルモンバランスの調整もしてくれるので更年期や生理周期による不調にも働きかけます。